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正欲のRのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

カテゴライズされがちな世の中で、私たちは理解した気になっていることが沢山あるんだと思う。カテゴライズされることで守られる人も、傷つく人もいるのだと思う。私たちができることは、自分の知っていること、想像できることは、世界のほんの一部でしかないと常に謙虚であることなのかもしれない。全部を受容すること、それだけではなくて… うーん、他に何ができるのだろう。
性的指向に関して自分は多数派であるが、ガッキーの「ずっと地球に留学している気分」という台詞にはハッとした。私は、自分が衛星から「私は(地球に)生きている」と実況している感覚なのです。心と身体とが離れていて、恋愛や誰かとの繋がりが無いとそれらが一体になってくれない。こんな感覚、私だけじゃないと、この映画を観た一瞬は思えた。
良い映画だと思う。終わり方が好きだった。
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