快

正欲の快のネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

今年ベストかも(原作は未読)

社会からはみ出した性的嗜好を持つ人が自分を誤魔化しながら生きていく話

性的欲求は持っているのが自然とされているもので、その存在は社会の至る所で見てとれる。わかりやすいもので言うとアダルトビデオなど、他にも歌って踊るアイドルや夜景の見えるデートスポットなども人間に性欲がなければ社会に存在し得ないものだ。
にも関わらず社会的に認められてない性的嗜好を持つ人は、自分が“当たり前“に持つ性的欲求を満たそうとすると違法と言われ社会的に抹消される。たまたま一般的な性的嗜好を持って生まれた人間にはその辛さは想像のしようもない。今年世間を騒がせたジャニー喜多川も、事務所を設立し少年を何度も何人もレイプできる構造を作り上げていなかったら、さぞ生きにくかったであろう。
だからと言って、現実に起こっている青少年に対する性犯罪の現状を知っていたら、未成年を守るための法律などいらないとは言い難い。人々の欲求の優先順位の付け方は非常に難しい。逆に水に興奮する人々は、対象が人ではない=人を傷つけないので理解はされづらくとも欲求を満たすことが社会的問題にはならないのではないかとも思った。


最後に、神戸八重子と諸橋大也が教室で言い合いをするシーン、大也は八重子を強く拒絶したにも関わらずその数十秒後には妙な絆が生まれているその急激な変化についていけなかった。納得できなかった。
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