そら

正欲のそらのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.9
"多様性"とは?

その言葉の概念を、
大幅にアップデートさせられる。

以前原作を読んだときに、
そんな凄まじい衝撃を受けました。

映画化が決まって以来、
公開を楽しみにしていた作品。
期待以上の見事な映像化でした!!👏



「地球に留学してる気分」

周囲との違いや隔たりを感じながら、
必死に馴染もうと生きている心境を、
これほどうまく表現した台詞って、
今までにあったかな、と思う。


性欲、生欲、正欲。

性的快感を得たいと思う欲求、
誰かと共に生きたいと願う欲求、
それは多分ヒトとして正直な欲求。


性欲以外のもので結ばれる
夏月と佳道の愛の形が愛おしい。
相手を尊重する気持ちがあれば、
ヒトとヒトは繋がれる。



「あっちゃいけない感情なんてない」

確かにそうだけど、
じゃあ善悪の線引きは要らないのか
とか言われると、
そういう問題ではなくて。

小児性愛に関しては、
容易に容認されるべき
嗜好ではないと思うし。

異性が性的指向であるヒトの中にも、
欲求の解消の仕方が正しくないヒトは、
ゴマンといるんだよ。


なんか良く分かんなくなってきた。笑


本当の多様性とは、
自分の想像の範囲外にある、
ということを教えられた作品。

とにかく、深い作品です。




吾郎ちゃんもさ。

もっと早くにあの熱量で、
"あの人"に何か言えたなら…
紅白の枠も消されずに…

なんて、
映画に関係ないことを考えた終盤でした。


🙇‍♀️
そら

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