世間一般の多数派に共有される「正しさ」の中で生きられない人と「正しさ」に縛られる人の話。
ガッキーと磯村くんは性癖という問題ではなくアセクシャルであることで生きづらさを感じているわけで、水フェチという要素がノイズになってるような。
着衣で性行為の真似をするシーンはありがちなベッドシーンより生々しく感じた。
こういうマイノリティの生きづらさの話は昔からよくある文学的なテーマ。先日の芥川賞を取ったハンチバックやコンビニ人間などの村田沙耶香作品の孤独感と比べると踏み込みが甘いように感じる。
生きづらさを感じているマイノリティに、そのままでいいんだよと勇気を与える着地ではあると思う。