何が普通で何がそうでないのか。何が正常で何が異常なのか。このような文章を何度か過去のいくつかの作品のレビューで書いてきたけど、このテーマを思い切り喉元にナイフのように突きつけられた。
ラストにカタルシスを得る人もいるだろうけど、どこかもやもや。
多様性を認める、認め合うという理念はわかるのだけど、それを自分の価値観から有り得ないと断罪する人たち。声を挙げた人たちへの誹謗中傷。
自分自身がどこに立っているのか、価値観が揺さぶられた。
役者陣としてはガッキー新境地、カッコよかった。
磯村勇斗は『月』に続いてまた難しい役どころ。上手いなあ。
評価が高くて気になってた東野絢香の魂の叫び、凄く良かった。
ネタバレになるから書かないけど、ラスト前に多様性とは相容れないあるテーマを絡めてきたのをどう思うか。原作未読だけど、個人的にはさすが朝井リョウ。
