砂置子

正欲の砂置子のネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

どうしても原作から端折らなきゃいけない部分があるわけですから、そーゆー人生を送ったことない人からしたら「それだけでそんな思い詰める?」と思ってしまいそうな展開ではあったんだけど
そこをガッキーの演技が補えてて
モノローグもほぼ無いのに意志の強さや心の柔らかい部分が身体全体で表現できてて説得力が増してたから、違和感や駆け足感は私は感じなかった。


大人になってまで「クラス全員分集めたいから協力しろ」なんて言われたくないよなーー!!!わかるよーーーー!!!!

東京とネットって救いになるよね。。学校って、子供って辛いよね。普通ってやつに憧れるよね。。っていうそっち側にもつけれるし、
理解できないから否定したい 変わっているものをバグだと判断したい気持ちもわかる。多方面への共感のオンパレードの中で
特定の正解があるわけじゃないけど、神戸八重子ちゃんがイバラの道から1つの答えを出したのがこの映画がただの日常で終わらない良いアクセントになっていて大事なシーンだったなって。


吾郎さんって優しくない役やりがちだよね(笑) でも「普通」役は珍しいかな?
嫌な奴じゃなくてむしろ正しい奴で、
別に頑固な訳じゃなくて、誰でもこーゆー思考持ってるよねってだけで、
拒絶はしちゃってるんだけど、別に経験値が無いわけじゃなくて
ただ理解が追いつかない、「普通」を大袈裟さが無い演技で表現してて
理解できない側の苦しみなんかも伝わってきて

総じてナイスキャスティングでナイスお芝居っていう映画でした。
話はもう超朝井リョウ。
砂置子

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