LGBTQ系映画に溢れつつある中、次は対物性愛ですかとやや斜に構えた気持ちで観に行ったけど、言葉の一つがグサグサ刺さりまくりでした。
印象に残ったのは、カエルみたいな格好して性器の出し入れすることに性的に興奮するなんて、的な会話を、水に対して性的興奮を感じる二人がしていたシーン。性欲を忘れ去って、冷静かつ客観的に考えた時に、どっちが普通とかわからないのではと思わされました。むしろ、自然に溢れる水に美しさを感じるなら、性的興奮まで言っても何ら不思議ではないのでは？的な。
性的なマイノリティに対する考え方として、生まれ持った性質は変えようと思って変えられるものではないし、性的対象に危害が加わる可能性が無ければ、なんでもいいじゃないかと思っていたのですが、この映画を通して、生まれ持った性質が変えられない中、小児性愛のように、性的対象が危害を加えられる可能性があるときはどうすれば良いのかという疑問が生じました。
この作品では、ちょこっと出た小児性愛は者被害者を産むは完全な悪者という扱いでしたが、真に彼らの立場を考えた時、これはかなり難しい問題な気がします。あくまで、多数少数の違いであって、本質は異性愛者、対物性愛者、小児性愛者それぞれ、同じだと思うんですよね。
明確な答えは出せないけど、考え続けたいですし、こうしたテーマを扱う作品も増えればなという気持ちです。
