アヤナ

正欲のアヤナのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

1回目 2023/11/25
2回目 2023/12/4


好き

なんだろう、全編通して「冷めてる」と感じたんだけど感想としては全く貶して(けなして)いるわけじゃないんだよな
世の中に対してあたたかく感じている部分と、完全に分断されている、諦めるしかないってすでに納得してる部分が背景に横たわっていて、ひんやりとした映画だった。
朝井リョウさんはしんどい人だなとも思った。

・ガッキーの三白眼と死んだ顔が最高だった。
・磯村さんの人間の説得力がすごかった。
↑このふたりが共有する世界の厚みがすごくてこれを表現する過程のことを思った。
どうやって受け入れて表現まで持ってこられたんだろう?

・「自分が喋ってるのかと思った」というセリフの「ぜんぶが受け入れられた感」。このひとことだけで。この2人がこれからずっとずっと運命共同体であるだろうと信じられたシーン

・吾郎さんはこういう役なのに全然嫌いになれない(嫌いになる人もいるのかな????)全然悪くなくて、真っ当で、普通だ

・「いなくならないで」の返しが、
「いなくならないよ。」じゃなく
「いなくならないで」だったのがしびれた。

・ここで終わるかぁ〜〜とハッとするラスト、かつ、納得のラスト
なんか、思い返せば「キマってる」オチ?なんだけど、そう感じさせなくて良かった

・全編通して無言のやりとりが多いけど必要な時間だと感じたのがすごかった



(もうこれ以上映画に救われたくないなと思った)
アヤナ

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