ブタブタ

正欲のブタブタのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

《普通》ってワードがやたら使われるけど自分は《普通の小説》をあんまり読んでないのだなーと。
朝井リョウの小説は全部未読だけど映画化作品は何故か全部見てるという。
いつもお世話になってる信頼出来る映画評サイトでコレを「YouTuber時代のクローネンバーグ『クラッシュ』だ」と書かれてたんで鑑賞。
ただこのサイトで得点が低い程自分にはハマり逆に得点が高い映画程自分はつまらないって法則があって高得点の本作もその法則に従ってさもありなんな結果だった。

朝井リョウの小説は1行も読んでないので間違ってるかも知れないけど映画=小説として話します。
『桐島』『何者』もそうだったけど朝井リョウの書く話し(小説)って情けない奴・バカ・オタク・変態・少数者みたいな人間に寄り添ってもいないし突き放してもいない、そこに何の感情もない様に感じて嫌だ。
頭いい人間が観察してただ結果を報告してる様な冷たさ。
だから見てるこっちの感情が動かない。

誤解を恐れずに言えば水に欲情するのはよくて何でぺドフィリアはダメなのかさっぱり分からない。
誤解なきように言えば勿論自分は子供に手出して捕まったぺドフィリアなんて全員死刑かチンコ切り落としてGPS埋め込んで誰でも24時間何処にいるかアプリで検索出来る様に将来的にはなればいいと思ってるけど実際に行為に及ばす頭の中で妄想したりpixivでそういう絵見たりAI絵画でそういう絵描いたり現実世界で誰にも迷惑かけなければ「ほっとけ」としか思えない。

水欲情者達がぺドフィリアに「巻き込まれて」捕まるくだりが「水はいい」「ぺドはダメ」って何でお前が上から決めるの?としか思えない。
そりゃ子供を買春する小学校教師は勿論最低のクズだし死刑になれって思うけど何でぺドフィリアを「変態の集まり」に混ぜるんだろう。
それってぺドフィリアも他の変態も結局のところ「まともな」あんたから見たら大差ないって事じゃない?(何を僕はこんなに怒っているのだろう)

頭では変態や他の変な物に欲情する異常者の存在を理解してても其れを「信じてない」と感じる。
理解出来ない事を、そのまま理解出来ない物と提示されても「それであなたの考えは?あなたはどう思うの?」そして「考えがないなら小説のネタなんかに使うなよ」としか思えない。

特撮の変身ヒーローや怪獣といった物に興味が無い「信じてない」監督やクリエイターが作った「特撮・ヒーロー・怪獣映画」がいかにつまらないか(例アニメのGODZILLA)

変態を描くなら少なくとも変態本人達が変態行為に対して誇りを持ってないとダメ。
この映画の変態達って変態行為に対して明らかに「普通の人間」の観点しか持ってないんだもの。
それっておかしくない?
JGバラードの小説『クラッシュ』は交通事故、車同士の激突にセックスと同じ欲情を覚える変態達の話しだけど、その変態達は理解出来なくても実に魅力的だし楽しそう。
変態を描くなら変態を楽しそうに描かないとダメ!

それからゆたぽん?とかああいうゴミは百害あって一利なしだな~。
この映画で稲垣吾郎演じる検事だけが終始マトモで100%正しい事言ってる。
ブタブタ

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