考えさせられる作品でした。
多様性を謳っていくつもの映画が制作されている近頃、マイノリティに当てはまる人を扱った作品を見て、分かった気になっていた自分がいました。
マイノリティの人を理解してあげる側に立とうとしていること、自分の想像し得るマイノリティにしか目を向けていなかったことに気がつき、自分がいかに無知で傲慢であったかを思い知らされました。
自分の想像が及ばないところにも、世界があって、人がいることを分かっておかなければならない。
何度も検討されて、口に出すことすら憚られる"普通とは何か"という問いに対して、
私は、みんなの普通は存在せず、その時のその人の普通があって、それは隣にいる人とは当然異なるものであることを充分に留意しておかなければならないのかなと思いました。
今の自分が辿り着いた答えが、悲観的な考え方のように思えるが、それぞれが持っている普通や常識に違いがあることを理解して、その違いを楽しむことで、他人との共生をうまくやっていきたいなと思いました。