原作を読んで、これは映画も観なければならないと思い、やっと観れました。
「多様性」という言葉で片づけていいのか難しいですが、LGBTQとはまた違う指向、「欲」について考えさせられました。
映画では、新垣結衣さん役の比重が比較的高いですが、原作では、登場人物それぞれの視点で進めており、誰に自分の視点を置くか、投影するかによって、感想が多様になる作品だと思います。
私は、原作ではずっと稲垣吾郎役目線で読み進めており、途中からそんなの駄目だよなぁと思いながら、でも現在の自分に一番近い考えで、多様性の理解どころか、常識の枠から外れる事は良くないと思ってしまう。広い意味で他者への理解力の乏しさを痛感し、映画でも再認識したところです。
明日死にたくないために生きるって、私は考えた事はないですが、登場人物は何らかの生きづらさを抱えており、最後の方で新垣さんと稲垣さんのシーン、ある対比がとても良かった。じわりと余韻が残ります。
稲垣役の思考が近い私としては、もし周りの人で悩んでいるのなら、寄り添ってあげれる自分でいられたらなと、自己完結させることにしました。
映画は期待どおり、映像と音響が素敵でした。観に行って良かったです。原作も映画もどちらも好きな作品となりました。
おまけ、
ドラマ「いちばんすきな花」も、生きづらさがテーマのひとつみたいで、とても気に入ってます。
