正欲のいもうえゆきのネタバレレビュー・内容・結末

小説が良かったので見に行くことに。映画であんまり感じたことのないトーンが終始続いていた。桐生が田舎でもがく前半がけっこう好き。がっきーの死んだ目すごい。大学生2人もいい演技だった。吾郎ちゃんの役の苦しさが一番胸が痛かったのは、私がやっぱりマジョリティだからだし、それが自然なのかもしれない。
これをテーマにした時点で朝井リョウはすごいのだけど、今の私はこのメッセージ性そのものには新しさを感じないというか、そこまで染み込まなかった。もちろん良いセリフがたくさんあったのだけど、、まあそれも小説読んだからかな。問いの豪速球すぎるというか、小さな答えに辿り着いてほしくなってしまう。地球に留学してる感じ、のところと感じちゃいけない感情はない、のところのシーンよかったな。
全員どこかずれてる。生きづらさの次元がいちばん好きな花よりも一段さらに共有しづらいもの。共有することが危険を伴う、だから正直に話してとも軽々しく言えない。あり得ないという言葉は出さない人でいよう。