このレビューはネタバレを含みます
磯村勇斗さん、新垣結衣さん、稲垣吾郎さん、
それぞれのキャラクターとしての演じ方が最高でしたね。
結末的にはすっきりとした終わり方の作品ではありませんが、世の中には内容はどうあれ人に迷惑をかける性癖であれば問題ですが、
人に迷惑をかけない性癖であっても、
この映画のようにいわゆる理解に苦しむというような性癖だった場合、このように映画と同じような設定で捕まれば、
違う性癖であっても、信用されないだろうなぁ絶対にというのはすごく伝わりました。
世の中には様々な性癖があるのは理解しますが、
誰かに迷惑をかけたり、犯罪でないのであれば、そのような同じ心の痛みや性癖を持った人同士が集まって、理解し合い、分かち合うといった行動は、生きる勇気になるし、この映画のように悪くは無いのではないかなと思います。
映画を見ている中で心にグッときたセリフが1つあり、
2人が擬似行為を試している際に
抱き合った時に、
「ここにいて良いって言われとるみたい」
「いなくならないで」
というシーンが非常にグッと来ました。
これは万人が365日毎日望み、探し、見つけたいと思っているのではないかなと思います。
そしてそれを見つけられた人は心が満たされ安心し、それが見つけられない人はずっとずっと毎日いつも満たされず寂しいのではないかなぁと思います。
映画自体は、大きなアップダウンなく、非常に淡々とすすむ映画ですが、いろいろなことを考えさせられる映画でありました。
