正欲のととさんのネタバレレビュー・内容・結末

ガッキーなんて軽々しく呼べなくなるような、新垣結衣を女優として初めて上手いなと感じた作品。

前半が少し緩慢で退屈に感じたが、最後は鮮やかな終わり方。宣伝文句の「観る前の自分には戻れない」、も多少理解出来た。これは原作も読みたくなる。

ストーリー自体は、伝えたいことは分かるのだが、不自然なご都合主義を少し感じた。稲垣吾郎とガッキーの初対面の会話とか。検事とか裁判官って人に狙われたり恨み買いやすい職業なので、初対面の人に自分の最も弱い部分をベラベラ喋らない印象だけど。

磯村勇斗は陰のある役常連で今回も流石って感じだけど、佐藤寛太もなかなか良かった(LDH所属俳優だけどダンスはやや微妙)。

あと、オーディションで選ばれたらしいが、がっきーと磯村勇斗の中学生時代を演じた2人も、良い。滝口芽里衣の薄幸そうな透明感。齋藤潤のあの暗い目つきと意思の固そうな唇。
検事役稲垣吾郎も悪く無かったけど、私は妻夫木聡とかでも良かったかな、と思ったりした。