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正欲のyayouのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます


見やすいけど、疲れる、心のエネルギーを消費する映画だった。


水、フェチ
ダイバーシティ
不登校、配信
親子、夫婦、わかり合える人
普通に生きる、人並み

朝井リョウさん原作なので見たのだが、原作もこんな感じなのだろうか。
前半はよくここまで曖昧さを表現したなと。その曖昧さに無意識にジャッジしようとするから疲れる。今の自分の価値観が正しいのか問おうとする。

正しさとは、何か。またグラグラする。
柔軟でありながら拠り所がなくて、何に頼って判断するのか、柔らかい地面を恐る恐る歩いて進んでいく感じ。
過去の作品をみると、当時の当たり前や普通に驚くし腹も立つし、懐かしい。
この、まさに 今 の映画も、何年後、何十年後にみると違って見えるのだろうね。おそらく…
だから、私も明日を生きたいと思っているよ。

「正欲」 というタイトルの強さ

桐生さんと佐々木くんの、体験ごっこみたいなのが、愛おしかった。
磯村くんこそ、大変な色々な役をやって、地球で生きづらくならないのかなぁ。。と、勝手に心配してしまう。
それと、ガッキーの方言は広島弁なんですかね? 不自然な広島弁じゃねー


矢田部は、曖昧でなく完全アウトですが、そういうニュースも実際によく見るけど、教育者と言われる人と、小児性犯罪を結びつけがちな描写はちょっと嫌だ。

普通に生きられたって、しんどいしつらいよね、吾郎ちゃん。。そしてそれが多数の、私。

「いなくならないから」
繋がりが希薄だと思っていたけれど、今も人との繋がりを求めているのでしょうか。
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