世の中で理解をされづらい性癖を持つ人達が身を寄せ合って生きていこうとする、見る人にとって明るくも暗くもなる映画。
構造的にはオムニバスが一つの世界で交錯する感じで、物語が進むにつれて人物同士の整理がしやすくかなり見やすかった。
一人一人それぞれの正しい欲があり、大多数の正しい欲が人間社会を構成しているおかげで、少数の正しい欲を持つ人々が割を食ってしまう構造が性欲だけではなく当てはまる気がした。
さらに、大多数の正しい欲を持つ吾郎ちゃん一家が一番家庭崩壊しているという皮肉さも感じた。
学園祭のクソダサ多様性を認めようダンスやLGBTQ系を認めようニュースなど、どれも上から目線・意識高い系で、これをすればマイノリティが喜ぶみたいな魂胆が丸見えの下品なやり方については今後自分自身も考えていかなくてはいけないと思った。
磯村勇斗がガッキーに言った、「この世界で生きていく為に手を組みませんか」が死ぬほどカッコいいので、どうか起訴されない事を祈るばかりです。
