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正欲のtokoのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.6
「普通」に違和感を持ち生きてる人たち。
その違和感に押し潰されそうになるのは孤独だから。

同じ生きづらさと戦ってる人と巡り合うだけで「生きてて良いんだ」と思えた2人は幸せだった。

その幸せを守ろうと精一杯普通にみせて生きてた2人。
それは、世間から異端視されないない為なのが哀しい。

彼らが自分達の様に1人で苦しむ人に、「仲間が此処に居るよ」と教えたのは、自分達の様に死を感じて欲しくないからでしょうか。

でも、それが2人を事件に巻き込み引き裂こうとする。

「居なくならないから」
夏月の真っ直ぐなこの言葉に
生きる事を選んだ2人の強い決心と繋がってる部分は決して揺るがない強さを感じました。

理解するしないの前に、否定する事で自分を正当化することが「普通」になって来た世の中だと思う。
人の意見が真実の様に書き換えられてる事が平気なっている「普通」が怖い。
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