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正欲のkikiのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
2.0
いろいろと中途半端な感じが…。
同じ悩みを抱える人が何人も出てくるけど、どれも外箱が違うだけで中身は同じだから、それなら人物は1人に絞った方が良かったと思う。
それにどのキャラも陰鬱で、他者とのコミュニケーションを避けているステレオタイプの表現だし。
1人くらい、本心を隠す為に明るく積極的に振る舞うとか、違うキャラが見たかったかも。

多様性のことをよく分かってないのに、ファッションで分かったふりして寄り添ってくる大学のダンスサークルの部長。
あの薄っぺらさは他者からの目線として、もっと広げて欲しかったかな。

それとフェティシズムを他者に言えない(隠したい)は分かるけど、そこにアセクシュアルまで入れる意味はあったのだろうか…。
人を愛せるけど、それよりフェティシズムの方を優先してしまうって方が説得力があった気がする。

最後も尻切れトンボな感じだし、稲垣吾郎のその後の方が気になるし。
最後のフェチ仲間は、物語を終わらせる為だけに出しただけっぽく感じるし。
何より作中で1番よく描けてるのは、フェチとは無関係の男性恐怖症の女の子だしで、何だかモヤモヤした気持ちに。。
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