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正欲のmeのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

TikTokで小説の文章に惹かれ原作を読見終わった次の日に鑑賞しました。
誰がどんな感情で生きているか考えているかが、しっかりと分かっていたからか、面白かったんですけど物足りなく感じちゃいました。
でも人それぞれが持っている"性欲"の"正欲"について、映像でもしっかりと表現されていると感じました。
水は小説では見ることが出来ないから、映画にするとより綺麗で分かりやすく、俳優さんの表情も見れて良かったです。
がっきーのあんな表情は初めて見ました。生きるために生きているというよりも、生きているからただ生きているという表情がうまかったです。顔面の肉が上がってないし目が笑ってない感じ。だけど、誰にも言えない事を共感し会える分かり合える人と出会ったとことで、生きたいと思い、「誰も一人でいないといいよ」って思うとこまで感情が変化していく。良かったですね。
いっそんも静かみたいな心の中に何か抱えている役柄が似合っているからすごい良かったです。
でももっと顔に笑顔が少ない人だと勝手に思い込んでましたね。
夏月と佳道と大也が感じる性欲に対して、有り得ないと理解をしない啓喜。
啓喜も啓喜で隠れた性癖があるんですけど、それは映画の中では無かったですね。
八重子も男の人が苦手で、でも大也だけはなぜか今日は平気で、気づいたら好意を持ち始めていめ。八重子は、大也も女の子が苦手で関われないから私が話を聞いてあげて助けてあげなきゃと思い込んでるけど、大也は女の子が嫌いなんじゃなくて水が好きであり、誰とも打ち解けられないと思っているから関わらないだけで。
それでも、八重子は大也を理解したいと思う。
この映画の1番言いたいことはそこだと思います。
自分の考えてることが少数かもしれないし、打ち解けられないかもしれない。それでも、誰かに話すことで何かが変わるかもしれないし、打ち解けられないと思い込んでいただけで理解している人はいると思う。
この映画でも夏月と佳道は共通の性欲を理解しあっていることで、死にたい。死のうと思っていたのに一緒に手を組んで生きていくようになったし。
"居なくならないから"。これは原作では佳道も言っています。恋愛感情は無いけれどお互い理解し合っていてて繋がっていることが分かります。

多様性が理解されてきている世界でも、自分はまだまだ知らないものが多いことが分かります。多様性を理解していきたいって軽々しく言っちゃいけないなって思いました。

原作みてからの方が面白いと聞いたので原作読んでから見ましたが、感情とか分かりすぎて頭で考え過ぎながら見たから、もっとフランクに見るには映画からでも良かったなって思いました。
映画見てから、ここはそーゆーことかって原作で理解するのもすっごいありです。
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