Demetrious

正欲のDemetriousのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
1.3
性的嗜好は法律から逸脱せず、かつモラルを守れば好きにしたらいい
そしてその嗜好をどう思うかも、その人を無闇に傷つけなればそれぞれの自由だ
というのがおそらくこの国に住む大半の人の意見だろう

劇中では登場人物の検察官が、「理解や寛容さの浅い世間」的な象徴として「頭が硬い」という役割をこなしている
なんというか、多様性をテーマにしている割にどうにも一方的にみえる

最後の「あり得ない」というセリフがまるでマイノリティへの心ない言葉のような描かれ方をしているように見えるが、私の勘違いだろうか?
未知なものへの主観による言葉がそんなに不自然で悪いとは思えない私には、
「いえいえ、色々思う人がいるので本当はあまり晒したくはないのですが、実はそういう嗜好もあるんですよ」
と、
あの状況であるのなら、旦那の誤解を解く意味でもこれくらいの寛容さがほしいと思う

そもそも性欲への理解って本当にマイノリティは理解を求めているのか??
少数派という枠におさめて分断を利用する輩が世の中にはいることは忘れてはならない

自分には、この映画が偏った方の主張をしているように感じてしまった
ある種の推進派のプロパガンダ映画にならないよう切に願う
Demetrious

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