“観る前の自分には戻れない”というキャッチコピーに惹かれて観た。本屋で原作を見かけた時から気になっていたけど、なんだかんだ映画が先になった。
フェチズムは人それぞれだし、中には理解が難しいものもあ…
このレビューはネタバレを含みます
確かに見る前の自分には戻れないかも。多様性の時代とかいうけど、人間ってものすごく多様だなって感じた。
色んな人がいる事に全然気がつけてなかった。知らないうちに傷つけていることも多くあるかもしれないと…
正しい欲、全ての欲が正しくはないかもしれない。欲によって傷つけられることもある。
誰も傷つけない欲こそ正しい欲なのか?
欲が全て悪だとも思わない。
明日も生きていたいって装って生きながら、やっぱり…
原作が好きなので、実写化にはそれほど期待せずハードル下げて鑑賞。
原作と違うエピソードもあり戸惑う場面もあったが、テーマがぶれることはなく、最後をあの台詞で終わらせたのは秀逸だと思った。原作を読ん…
性的嗜好は法律から逸脱せず、かつモラルを守れば好きにしたらいい
そしてその嗜好をどう思うかも、その人を無闇に傷つけなればそれぞれの自由だ
というのがおそらくこの国に住む大半の人の意見だろう
劇中で…
🔖 「大晦日とか正月って人生の通知表みたいな感じがする、誰にも踏み込まれないように生きてきたくせにちゃっかりさみしくなったりする」
刺さった
誰もが生きやすい社会を実現するなんて綺麗事じゃねえかと…
自分が思ってる以上に、色んな生きづらさを感じている人がこの社会にはいるし、
簡単に分かったつもりになっちゃいけない。
思った以上に自分には刺さった。
素晴らしかった。
映画館で観なかったことを後悔…
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