動かない岩を、角度を変えつつ見ている感覚。それは生への欲を見るかの様。
本来持っている多様を気軽に提示できる今。だからこそ内在的な分別の正義が正しく映り、同時に心を濁らす。
深い余韻と固まった思…
原作未読で観た。
性的マイノリティの中でもかなり特殊な指向をもつ人たちの話。割とそういうのには理解あるつもりだったから、自分の理解のなさにちょっとしんどくなった。
観終わったあと自分のことがちょっと…
この映画についてほほう、というレビューがあったので。
曰く「水を綺麗に撮ろうとしすぎ」だと。
確かにこの映画の水に関わる描写は主人公たちの目線を意識した艶やかな写し方がされている。しかしこの映画のメ…
特殊な志向を持つために生きづらさを感じる4人の男女。
他者から理解されない苦しみを抱えながら、彼らは生きていく。
”あっちゃいけない感情なんてこの世にないから”
彼らのことを理解しようと思っても…
このレビューはネタバレを含みます
地球に留学してるみたいな感覚、というセリフが自分の今までの生き方と人生と重なって共感で涙が出た。今まで感じていた生きづらさとか異世界感、よそ者感は、私だけが感じてた寂しさ、孤独ではないんだと思えた。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
最後の10分に詰まっていたもの。
水に対して性的な欲求を持つのかと尋ねたことは、本当はとてもプライベートなことを聞いてるのに、それは許される。一方で、家庭のことというプライベートを尋ねられることには…
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