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ウィッシュのthewhipのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.8
【星に願い続けること】

ディズニー100周年にして集大成となる最新作。"願い"をテーマにしたまさに現代的ディズニーファンタジーの物語。


様々な人が暮らすロサスでは、魔法使いのマグニフィコ王が国を平和に統治していた。人々は願いを叶えるために王に願いを捧げていた。主人公のアーシャは、そんな国のために王の側近になりたいと思っていた。そのチャンスが巡ってきた時、彼女は王に隠された秘密を知ることとなる。それは、王が人々の願いを封じ込め、反乱の意志や危険な考えを抑制していたことだった。そんな王国を救いたいと願うアーシャのもとに、星の化身、スターが現れるのだが、、、。

"願い"をテーマにした作品ということで、自分の夢や目標、やりたいことなどとの向き合い方がメッセージに込められていたように感じます。願いは誰かに叶えて貰うものではなく、自分の手で掴み叶えるもの。ディズニー作品にそう教えられた気がしました。もし願うなら、星に願うことで自分自身が光り輝くスターなんだと言われているかのようでした。様々なディズニー作品で育ってきたからこそ、その想いを感じとれたように感じます。

吹替版で観ましたが、やはり生田絵梨花さんの演じるアーシャが本当に素敵でした。福山雅治さん演じるマグニフィコ王ももちろん最高です。自分が大人になって、マグニフィコ王のしていたことを一概に否定できないようにも思いました。

ファンタジー作品でありながら、現代版のディズニー作品とも捉えられる本作。"願う"ことの大切さと、自らに問いかけるその想いに感動しました。様々なディズニー作品オマージュもありますのでそれを楽しむのも良いと思います。100周年に相応しいドラマティックミュージカルでした。
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