「良かった」と言う人の前で言うのは憚られるけど、ディズニーのアニメ映画は大抵毎回楽しみにチェックしている身としては、近年稀に見る低スコアだった。
これが「ディズニー」と期待していなかったら別かもしれないし、そもそも吹替で観たわたしも悪い。
生田絵梨花ちゃんは可愛いと思うし、昔より絶対歌上手いと思うのだけど、えっ、個性がなくない？力強さや歌唱力を気にするあまり、歌声に個性が消えちゃう、日本語吹替版が嫌だ。
福山雅治も悪くないのだけど、普段の福山過ぎて逆に過ぎてよくない。
メインのテーマや王子様を探しに行かないところはいいけれど、まず絵がアナ雪と同じ監督とは思えない。なんか10年前より劣化していない？
「夢を持つ」もディズニーの大事なテーマだけど、なんだか薄い。
あまり面白くないニワトリのミュージカルシーンなどに振り過ぎて、街の人たちが何かしら夢を持っていることは分かるけれど、具体性がないとキャラに入れ込めないよ〜。
スターもどこかで見たようなキャラクターだし、重要ポジなのに喋らなくて可愛さだけでいいんか？って言う。
今回のヴィランの国王もあまり悪い奴ではない。同じ魔法使いならジャファーの方が悪いし、ガストンとかもっと卑劣じゃなかった？
白黒ではなくグラデーションのある悪役ってところが現代風にしても、もう少し辛い過去の回想とか欲しい。
戦いのシーンも割とアッサリ決着が。
わたし的にイマイチと思った映像は、あえて水彩画と3Dを混ぜているそうだし、星空や村の雰囲気は良かった。次作に期待したい〜！
