字幕で鑑賞。
タイトル「wish」は
シンプルに今までのディズニーの集大成という点、よかった。
(邦題も踏襲してくれて本当に良かった)
歌もパワー溢れて
終盤は思わず涙が出ました。
ディズニーの作り出す歌のパワーって
どうなってんだろうなって思うけど
毎回どうしても泣く。
素晴らしい。
その上で今回
なんとも歯痒いなと感じたのは
「100周年記念作品」という
強力すぎる枠組みが大元にあること。
今までのディズニー作品の"個"をクリエイターたちはなんとかこの一つの作品に詰め込もうと四苦八苦したのかなと、
そんな気持ちになってしまい
正直作品を見て作り手のそういった面を想像してしまうのは勿体無いことでもあると思うので
つまりはとても歯痒かった。
入れる要素が多すぎると
主の部分が薄くなる
みんなの願いの話だから
主人公はみんな、といってしまえばそうかもしれないが
数多の中の誰かに感情移入して話を見られるかというとそれはまたそれで難しいのではなんて思ったり。
薄くなった分主人公への感情移入は難しい。
"要素を入れるための"
ストーリー作りは多少なりとも破綻するものでそれを優秀なクリエイター集団だからここまでの形にまとめ上げた、というところなのかなとか。
そういうところは
100周年記念という言葉で納得するしかないところだったなと思います(?)
オマージュ要素がたくさんなのは
今までディズニー作品を楽しませてもらってきている人間からすると
どれもよく入れ込んでらっしゃると
拍手をしたい気持ちはあり。
また、マグニフィコ王は
福山雅治版、確かに合うだろうなと想像しやすい良いキャラクターで
愛嬌さえ感じました。
世の中で話題になるのもわかる。
ただ字幕で観ると歌の訳し方などは
多少違和感がなくもない気がしたので
(作中自体はこの扱いでいいと感じましたが)
そこから吹替文言だけが独り歩きしていくのはちょっと怖い。
それだけ感じる世の中の熱量。
そんな感じで
内容は過不足なくの印象で
それ以上ではなく思いました。
こう云う縛りは今後また100年後とかだと思うので、
枷のない状態の創造を
これからまた楽しみにしたいです。
