Hideaki

ウィッシュのHideakiのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.0
100年のレガシーを踏襲しながら、おとぎ話を再定義する意欲的な作品。それはもう「星に願いを」託すのではなく、願いは自ら叶えるという、力強いメッセージへのアップデートか。そして多様性に富んだキャラクターは、ディズニーの次の100年へのコミットメントの表れ。タイ出身のビーラスンソーン監督が、まさに願いは自ら叶えるというのを体現しているところも、ディズニーっぽくて好きだ。

その一方で、オマージュ先行で、本作単体で見た時のキャラクター開発がかなり弱いようにも感じてしまった。実際、子供はちょっと物語に飽きてしまっていて、大人が読んで楽しい絵本みたいな感じかもしれない。あと水彩画のテクスチャーは非常に良かったんだけれど、どうせなら「スパイダーマン:スパイダーバース」や「ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!」のような大胆さも見てみたかった。
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