すえみ

ウィッシュのすえみのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 小学生に付き添ったので吹き替え版・映画館で鑑賞しました。
 「(他人に頼るのではなく)個人の積極性で夢を叶える」のがこの映画の第一のテーマだと感じました。アメリカ人的思想("self-made man")が思い浮かびます。
 映画には、様々な人種・障害・不細工・内気な性格・動物などが登場し、これらは「願いの歌」でひとつになります。よって、個人/多様性と集団/平等の両方を感じ取ることができます。
 この映画の悪い点はいくつかあります。まず、歌が多すぎてテンポ感を削いでいることが気になりました。そもそもミュージカル映画なのでこの点は人によって感じ方が違うと思いますが、私はちょっと退屈に感じてしまいました。今までの有名作と比べて楽曲があまり楽しくない(と個人的に感じる)のも一つの要因かもしれません。
 人々の「願い」がたくさん集まっているところやクライマックスのシーンなどの壮大・綺麗な場面での目新しさをあまり感じませんでした。また、個人的に好きになるキャラクターがいませんでした。物語のキーになる星のキャラクターはロゼッタにくっついているやつ(チコ)を連想してしまいます。もっとデザインを練るべきだと思いました。
 率直に、過去作品へのオマージュは良いものの、ディズニーアニメとしてはつまらない作品だと感じました。
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