ウィッシュのioのネタバレレビュー・内容・結末

支配と革命のお話。

願いをとられた人々の無気力を通して、願いの大切さを描き、昔からのディズニーらしい“星に願いを”のテーマも踏襲しつつ、ただ願うだけでない、自分の力で願いを叶えようとすることの大切さへとメッセージを一歩進めた作品でした。

傲慢な統治者から、民衆がどう人権を取り戻すかという政治的な側面も感じられ、現代社会の有り様や「連帯」の危険性・パワーについても考えさせられました。良い方向に向かってたらいいけど、悪い方向に一致団結して向かってたら、そんな恐ろしいことはないよね。

「みんなで歌えば全部解決！」というディズニーならではの力技ストーリーはちょっと雑かな、と思いましたが、過去作品のオマージュを見つけるのも楽しく、スターは可愛く、安定のディズニークオリティだったと思います。100周年おめでとうございます。