RISA

ウィッシュのRISAのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
4.5
ー ディズニー100周年の集大成。

1923年10月。
アニメーションスタジオ、
ディズニー・ブラザーズ
カートゥーン・スタジオが設立。
(この時、創設者の1人であり
ディズニーランドやミッキーの
生みの親であるウォルトは
まだ22歳だったっていうのは驚き)

今に至るまで数多くの
アニメーション映画を
私たちに届けてくれていて
その1つ1つの作品に
夢と希望と愛が詰まっていて、、
(きっと私たち1人1人の思い入れもね)

そんなディズニーが100周年という
大きな節目に公開された本作は、
ディズニーの過去作品からの
オマージュも所々に散りばめられていて。
(とはいえ、オマージュを主体に
って訳ではなくちゃんと物語ができてから
オマージュを散りばめたそう。)

と前置きが長くなってしまったけど、、
ものすごくよかった!!
個人的には、本作のヴィラン的な立場の
マグニフィコ王の存在が魅力的で。

最近のヴィランって、
(マーベルのサノスの登場あたりから)
"悪なりの正義"みたいなものを感じさせる
演出が増えたような気がしていて。
確かに、多様性が主張される時代だし、
それこそサノスの登場はあの当時は
ものすごく衝撃的で、
悪を悪として100%責められない存在って
ものすごく魅力的だと思うんだけど、
その一方で"誰が見ても悪!"みたいな笑
絶対的なヴィランが恋しくもあって。

そんなタイミングで
本作のマグニフィコ王が現れたのは
ものすごく個人的に嬉しかったな〜!
ディズニーが長年掲げている
"願い"を支配しようとする王様。
だなんて完璧なヴィランな訳で。

加えてキャラクターでいうとスターね!
表情がとっても豊かで愛くるしい存在。
もともとディズニー100周年ということで
ミッキーの要素をどこかに
入れようとしていたようで、、
そこでスターの表情を今までのミッキーの
アニメーションの表情から
掘り下げて作られたみたい。
(実際スターのコミカルな表情や動きは
本当に魅力的だったし、
映画館でもかなり笑わせてもらったな〜)

それと、本作では音楽もよかったな〜!
最近でいうと"ミラベルと魔法だらけの家"
がすごくミュージカル的な要素が強くて
きちんと音楽を楽しめる印象だったけど
本作も1曲1曲をがっつり楽しめるような
演出がよかったな〜

本作の監督であるクリスさんと
ファウンさんがコメントされてたみたいに
「観客やファンへのラブレターのような作品」
っていうのがとてもしっくりきたし、
「ウォルトさんが幼少時に飼っていた動物に
洋服を着せていたという実話も取り入れた」
っていうエピソードなんかも、
知れば知るほど、本作に込められた
ディズニーやウォルトさんに対しての愛に
ほっこりしてしまって。

時代が変わることで、
人々の悲しみや願いの形が
変わることもあるだろうけど、
変わらずに人々が大切にするべき
愛や希望っていうテーマをこれからも
時代に合わせたアプローチで私たちに
届け続けてもらえることを願って。
RISA

RISA