はじめ

ウィッシュのはじめのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「星に願いを」の変奏というか、アレンジというか……おもしろかった。

疑問を持つことに対し不敬と感じ、ちょっと支配が破綻するのを恐れている王のシーンでソクラテスを思い出したのと、願いを持ったがゆえに困難も生まれるが、人々が進んでいく力そのものにもなるっていう裏表について『国家』を思い出した。
やっぱりアーシャが倒れても一人で、アカペラで歌い出すところすごくグッとくる。
王の過去をサラッとやって、別にその過去があるから支配を強めてるとかでもなく、ただただ力が欲しいって感じに描いているの今だと逆に新鮮。でもあの王はみんなの顔と名前を覚えてるようで、そこはすごい。

支配とそれに対抗していく市民の話だった。
「家族になろうよ」を歌ってる福山雅治があの王を演じるのが、「家族」と今の社会に出された映画ということを考えずにはいられなかった。
はじめ

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