劇場予告で散々見ていたが、劇場での視聴意欲を感じなかったので、配信視聴。
やはりというべきか…ディズニー100周年記念作品という冠を背負った割には全てにおいて魅力が弱く感じた。
ロッテン・トマトでの評価が50点というのは頷ける内容。
その冠がなければ普通に及第点以上に面白く見れたかもしれないが…。
世界観そのものもだが、主人公やヴィランである王のキャラクター性が過去作のどれと比較しても魅力が低い。
ストーリーも「願いを叶えてもらう」という他力本願が入口なので、そこから障害を乗り越えて自力で夢、願いを勝ち取っていくという動機も稀薄に感じてしまったし、結果的にカタルシスも弱かった。
願いは人に預けず、自分で叶えるものだという当たり前のことを言われているだけやん、と。
特に多様性の時代と言われる現代で、自己顕示欲が強く、個人主義に傾倒している若者が多くなった中で「他力本願」という入り口が時代性と逆行していて共感性や憧れから程遠くなってしまったことで視聴意欲が削がれた感は否めない。
(クライマックスはそれなりに満足)
ルックに関しては、これまでのディズニー・ピクサー映画から更にCG臭さがなくなって、見映えがよかった。
ディズニーの歴史が振り返れるEDロールは胸熱。
バレンティノの吹き替えに山寺さんというのはあえてミスマッチを狙ったのか…ここはかわいらしいボイスのキャストの方が子供ウケはよかったんじゃなかろうか…。
