ディズニー100周年記念作品。
……ん、んー、ディズニーファンとしてこの点数を付けるのは、かなり悩ましいところなんだけど……
絵は綺麗だった。
『塔の上のラプンツェル』の時のツルッとしたCG感から、『101匹わんちゃん』や『おしゃれキャット』とかの1960年代くらいのディズニー作品を思わせるようなタッチをCGで表現していて。
(ただ、これに関しては甲乙付けるものではないけど、高畑勲がハードル上げるだけ上げちゃったからなぁ……)
キャラクターの表情も、ドキッとする程繊細になっていたわね。
役者さんがアップでやる、感情とはまた違う魅せる表情をしていて、ドキッとする瞬間が何度もあったし。
しかし。
しかし、ストーリーよ。
壮大にみせかけて、要点が掴みづらい。
マグニフィコはそんなに悪い人だった? ここまでちゃんと国を治めていた人が、暴走する? っていう付いて行けなさもあるし。
みんなで力を合わせて……って割には、仲間になる1人1人のキャラクターが立ってない。
せっかくの仲間のシーンも安っぽいジョークを言うことに終始してしまっているし。
特に日本の漫画やアニメは「仲間と一緒に!」ってストーリーが多くて、見慣れているだけに、ここはかなり上手くやってくれないと物足りなくなっちゃう。
0から、キャラクター1人1人を立たせて映画1本分の尺におさめるって難易度高いんだけどね。
でも『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』とかのハワード・アシュマン時代の作品があるからね。
良かった、とは言いづらい、難しい作品です……