ともちん

ジェラール・フィリップ 最後の冬のともちんのレビュー・感想・評価

5.0
40年代に活躍したジャン・マレーと、60年代に輝いたアラン・ドロン。その間を繋ぐ存在である、36歳で夭折したスター、ジェラール・フィリップのドキュメンタリー。

『花咲ける騎士道』で一躍国際的スターとなり、俳優としてのキャリアを描きながら、ハリウッドからの高額なオファーを断り、お金に困っていた旧友ジャン・ヴィラールのアヴィニヨン演劇に出演していたこと。1944年8月のパリ解放の時にはパリ市庁舎の奪回にも協力するなど、身を投じた対ナチ・レジスタンス運動へ参加していたこと。戦後には、コミュニストとして熱心に活動したこと。カストロが出迎えた最初のスターであったこと、妻のアンヌにも背中を押され自分の名声を正義と平和と理想のために捧げたこと。1959年の夏、病に倒れてからも、復帰に向けて野心的に舞台の企画を立てていたこと……知られざる姿が描き出される。
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