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戦場記者のyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

戦場記者(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨日、ミニシアター「シネリーブル」で観ました。

ジャーナリスト・特派員の須賀川浩はテレビの枠に収まらない多方面に活躍する八面六臂な新時代のジャーナリストです。
遠くはウクライナから、近くは北朝鮮、台湾海峡を巡る緊張まで、多くの人が戦争の危機を実感した激動と混沌と化した2022年。本作は、世界の紛争地を飛び回って来た日本人記者の視点からリアルな戦地を映し出す生のドキュメンタリー映画です。

迫り来る「リアル」な戦争。
本当の戦争の被害者は誰なのか?

彼は報道時間のせいげんゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられないテレビ報道を利用せず、YouTubeやSNSを駆使して戦地で肌から感じる砲撃や爆撃を受けた瓦礫の建物や無差別な砲撃によって一般人の子供達が亡くなった事を語るガザ地区の教師のインタビューを聞いたり、イスラエル側の軍事専門家の話やパレスチナ側の武装組織の幹部の話を双方にどっちが「戦争犯罪」なのか攻撃の正当性を問い質す(といただす)彼の信念、熱意が凄く伝わって、イスラエルとパレスチナの攻撃の正当性はどっちなのか?どっちが戦争犯罪なのか? 諦めずに追求する彼の熱意、目標が凄かったです🌟🌟🌟🌟🌟

フェイクニュースを用いた情報戦が横行する世界、日本から遠く離れた現場で事実を目撃した1人の日本人ジャーナリスト・特派員。

2022年2月24日から戦争が続くウクライナで、須賀川拓はクラスター弾が降り注ぐ南部の街ミコライウの住民やロシアの占拠による放射能の汚染のリスクが激増したチェルノービリ原発の職員を取材したり、砲撃されて廃墟と化した建物等(精神病棟等)、地面に残されてたロシア軍の戦車と機動戦闘車等の轍と、捨てられたロシア軍のレーション(軍の携帯食料の残骸)。キャタピラによって抉られ、ひしゃげた草木、掘り返された新しい土の周りに溜まってた水があったり、須賀川拓がウクライナでロシア軍がいた痕跡を初めて目の当たりにして、ウクライナの一般人達にインタビューしたり、不安全地帯に行ったり、凄い荒れ果てた光景でした。

ロシアの糞プーチンが「ネオナチ制圧作戦だ。」(それを特別軍事作戦)。普段は中東がメインとしてカバーエリアの須賀川も、急遽ウクライナへ向かい、要衛としてロシアが占領を狙っていると言われる、南部の街「オデーサ」や「ミコライウ」の最前線から彼はレポートし、放射能汚染の可能性もあるチョルノービリ原発では、残された様々な証拠を見つけて、ロシアが紛れもない侵略戦争を行っていた事を報告し、非人道的兵器として国際条約で禁止されているクラスター弾が市街地で使用して炸裂した証拠も集め、兵器の残虐性をレポートしていく彼の新しいジャーナリストの精神スタイルが伝わってやり甲斐のある現場取材の仕事をしてるんやと感心しました🌟🌟🌟🌟🌟✨✨✨✨✨

タリバン支配の実態、アフガニスタン

アフガニスタンでは市民達がタリバン戦闘員達に爆竹を投げたり、タリバン戦闘員がM4自動小銃で威嚇した時、現場にいた須賀川拓は車の車体にしゃがんで光景を目の当たりにした須賀川拓は緊迫な状況や戦闘な状況を乗り越える術を持ってるんやと感心しました。