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西部戦線異状なしのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争の過酷さをドイツ側から描いたドイツ人作家の原作をアメリカで映画化したのが1930年(未見). 今回この反戦映画を初めてドイツ人監督、キャストでリメイクしたとのこと。

第一次世界大戦では戦車や戦闘機等が実戦投入、「化学の戦争」と言われるように毒ガスが初めて使われた。その後、禁止のための条約などが作られる前のことだからこの頃の戦争は過酷...とは一般に言われるが、今と戦争の残酷さはどう変わるのだろうか。禁止されているはずのクラスター爆弾はウクライナで運用されているようで...結局、戦争は戦争。防衛費を倍増して安心とはならず、日々の外交手段によって絶対に避けなければならないものであることを強く思う。

当時、死体から洋服剥がして洗濯した上で新兵に配っていた...というのは映画を観て初めて知ったが、よく考えればそれはそうだろうとも感じた。縫い直すミシンの音が銃声のようでここは見事な演出。とりあえず、個人よりも全体が大事だと言われ出したら、すぐ逃げないとダメですね。

停戦協定がなされ発効まで時間があるから勝って終わろうと言われ、一旦終わったと思ってたのにまた出撃かよでどよーんとする場面は韓国映画の「高地戦」でも観たが、歴史的に繰り返されてるんでしょうか。例えお腹が空いても基地の中に引き篭もることが大切。
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