前線へ出るんだ!と目を輝かせて友達と笑い合い、偽造したサイン入りの書類と引き換えに制服を受け取る青年。
その無邪気な顔を見て序盤から心がへし折れてしまった。
無惨に転がる数多くの死体を見て、所詮彼らは駒に過ぎないのだと突き放される。
地べた這いずり回り、常に空腹を感じながら命の危険と隣り合わせの兵士と、綺麗な格好をして毎日たらふくご飯が食べられる上層部の人間。
あまりにも理不尽で、でもそれらの構図は全てベールに包まれてしまう。
だから彼らは喜んで志願する。
誰も何も知らないから。
その異様さよ。
エンドロールのテロップを読んで虚しくて悲しくて号泣したのだが、単純に死者が多い=戦場から帰って来ない人が多いから余計に戦場の凄惨さがわからなかったんだろうなとも思う。
あと伝達のスピードの遅さとかもそう。
ドイツ側から見た戦場も本当に辛かった。