マリン

西部戦線異状なしのマリンのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
3.6
1914年、たった数百メートルの陣地の奪い合いのために300万人以上が戦死したとされる西部戦線が舞台。それまで戦争を経験したことがない若者4人がノリで西部戦線行きを決めて、戦場を目の当たりにする話。

与えられた軍服は綺麗にクリーニングされているものの別の人のタグが付いてあったことで、“使い回しの消耗品”であるということが分かる。
祖国を守るんだいぇーいってなって戦場に到着した4人の側に爆弾が落ちて来て、初めて自分たちの置かれた状況を理解した時の表情がリアルだった。
逃げたくても逃げられない。殺したくなくても、先に殺さなきゃ自分が殺される。絶望と虚しさの中に響く重低音の音楽で、視聴者をも絶望に突き落としてくる。
観た後結構しんどかったから、心が元気な時に観た方がいいよ。
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