Mia

西部戦線異状なしのMiaのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


異常しかない世界。


こんな映画が生まれてしまう世界なんて
最低。


ほぼ洗脳に近い状態で、君たちは兵士になることで国のためになるんだ!!なんていう最低な考えを植え付けられ、誰もが前向きな気持ちで笑顔で戦場へ行く。

何人もの若者が戦場へ送り出され、
命を落としてしまっても、国の上層部には関係のないこと。
死んでしまった者の身につけたものを生きている者へと使い回し、
誰も兵士のことを人間として扱ってはくれない。

隣で笑い合っていた友が次の瞬間には血を流して倒れている世界。
家族を持ち、大切な人が待っていると分かりながらも、自国の兵士たちと同じようにただ狩り出されている敵国の兵士を殺すことが正義とされる世界。

国の偉い人たちの不必要なプライドのせいで始まり、終わりが来ない戦争。
自分たちは美味しいものを食べ、焼きたてのパンじゃ無いからと突き返すことが許される環境にいる人たちのために、何百万もの命が落とされているのに、休戦15分前に、最後の最後まで国のために戦え、敵国の陣地へ攻めろと言える人たち。
許せない。

その15分がなければ、何人もの人が生きて帰れたのか。

こんなこと、あっていいのか。
想像しかできないけれど、きっと映画だけじゃ想像できないくらい悲惨な景色だったんだろう。
今怒ってる戦争も、早く終わることを祈るしかできないことが悔しくて仕方ない。
Mia

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