このレビューはネタバレを含みます
凄惨な戦争の画が終始続くので観ていて辛い。
前線を潜り抜けたのに盗みを働いたカットが少年に撃ち殺されてしまうところ、またパウルが停戦ギリギリで死んでしまうところがあっけなくて悲しい。
パウルが刺したロシア兵がなかなか死なず、罪の意識に苛まれて懺悔を繰り返すシーンは苦しかった。
やりたくない、やるべきでないと分かっているのに、生きるにはそうするしかない(実際にもう戦いたくないと言った兵士は撃ち殺されている)ことの残酷さを感じた。
すでに敗退状態にあって停戦が決まっているのに、討ち死に命令を下す司令官が許せなかった。
実際に戦場には行かないごく一部の人のエゴと利益のためだけに戦争が出来る状況にしてはいけないと、改憲は絶対にしてはいけないと改めて思った。