新兵には死んだ兵士から剥ぎ取った軍服が支給されていて、そこには取り忘れた名札がついてた。
支給された兵士は明るかった表情が真顔になり、見なかったことにして無言で名札を引きちぎる。
そんな冒頭で、いきなり不穏な空気を作ってるのが上手い。
過酷すぎる戦場に、消耗品として送られた兵士たちの目からは光が消えていく。
そんな状況なのに、食べ物を盗み食いしたりと、クスッと笑える人間味のあるシーンも描かれている。
消耗品としてしか考えられてない兵士たちの人間らしさある描写に、生々しさを感じて見ていて心が痛くなった。