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西部戦線異状なしのdaichiのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
5.0
うおー、これは堪えた。。。。。だめだ。。。。。。。。。だが最高傑作に近い。。。。。後詳しく感想

5/11
戦争映画って語りはいらないと思っていて、それを踏まえてこの映画は対立する国同士の小難しい政治的要素もなく、これからあらゆる経験をし、未来輝かしい御国を担っていくはずであった一若者を粛々と最前線の一兵士として映し出す、ただそれだけの映画だった。が、そのただそれだけが凄惨で悲惨、残酷で唖然とするような、筆舌に尽くし難い絶望感。血で血を洗うとはまさにこのことである。同時に今こうやって合間にぬくぬくと感想を書いている自分にもほとほと愛想が尽きそうで、しかしそうしないと分つものがない。これも一種の絶望であろうか。この時代に生きる我々の価値は戦場で死んでいった彼らの僅少にも満たないのではないだろうか。宮崎駿の戦争論とともにこの映画を想い、断固戦争反対の意志を固く結べる映画だった。
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