みりお

フェイブルマンズのみりおのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.7
「映画はありのままを映すんだ!」

ひたすら楽しく、夢見心地にフィルムを回した子供時代。
見えるもの全てが輝いていて、自分の撮ったものでみんなが笑顔になってくれることが嬉しくて、サムの未来はどんどん切り拓かれていくように感じる。
しかしとある出来事から、フイルムを通すことで、時には観たくないものや、観なければよかった真実が浮き彫りにさせられる事実を、身をもって体験するサム。
それでもひたすらに、まるで片想いのように、掻き立てられる創作への想い。
身を掻きむしられるほどに、「映画を撮りたい」と愛を爆発させるサムは、観ていてうらやましいほどだった。

生涯をかけて愛した映画と、そしておなじく何があっても嫌いになれなかった母と、その2つへのスピルバーグの愛が詰まった、優しい優しい作品でした✨

ただし、予告編から勝手に「スピルバーグが自身のキャリアについて紐解いてくれるのかな?」なんて思っていたので、あくまで家族にフォーカスが当てられた構成に、若干の消化不良。
あくまでこれは自叙伝"的"な作品であって、スピルバーグが自身の半生において愛したもの(映画以外も多分に含む)を振り返る作品だということは、念頭に置いて観た方がいいかも👀🌟


【ストーリー】

初めて訪れた映画館で映画に魅了された少年サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)。
その後彼は8ミリカメラを手に、家族旅行を撮影したり、妹や友人が登場する作品を制作し、映画監督になる夢を膨らませていく。
だが母親(ミシェル・ウィリアムズ)は応援してくれる一方で、父親(ポール・ダノ)は彼の夢を本気にしていなかった。


【キャスト・スタッフ】

*監督:スティーブン・スピルバーグ

『宇宙戦争』でみりぺでぃあ記載済。


*サミー・フェイブルマン:ガブリエル・ラベル

カナダ出身🇨🇦
2017年に『マックス2:ホワイトハウス・ヒーロー』で映画デビュー🌟
その後目だった出演作はありませんでしたが、今作のオーディションで2000人の中からスピルバーグの青年時代に抜擢され、見事演じきりました✨
端々の顔が本当にスピルバーグに似ているんだけど、でも角度によってはまじでクリエヴァに観えるという、なんとも不思議な顔🤣👍
クリエヴァとスピルバーグは全く似てないから、この子が本当に奇跡の顔なんだろうな✨笑


*母:ミシェル・ウィリアムズ

『アイ・フィール・プリティ』でみりぺでぃあ記載済。


*父:ポール・ダノ

『スイス・アーミー・マン』でみりぺでぃあ記載済。
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