ふぃるま

フェイブルマンズのふぃるまのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.0
うーん、期待はずれでした。

コピーの「自伝的」の文句から、勝手に、映画好きな青年が業界に入り、そこで知る現実や苦労、映画製作の素晴らしさなどを謳ったお話かと思ってました。

でも実際には、青年が業界に入るまでを描いており、ここからが観たいんだよ! と思ってしまったなあ。

この映画、映画を作ることが好きな青年の、家族を描いた物語なのです。そういう意味では、まさにタイトル通り。
そして今回のスピルバーグは、それを静かに描く。
でもちょっと悲しく暗いのです。

このお話を、戦争や感染症で憂鬱な空気漂う現代に観たいかと言えば、私はそうではなかった。

ただ、映画というか映像の持つ怖さや残酷さなどには凄みがあり、そこはやはり映像を知り尽くしたスピルバーグならではとも思いました。


この映画、あまり音楽が目立っておらず、ありゃ、今回もジョン・ウィリアムズいないのかな? と思ったのですが、エンドクレジットで顕在を確認。安心しました。
そしてそこで流れる音楽が素晴らしかった。もっと本編で流せば良かったのに。勿体無い。
ふぃるま

ふぃるま