さわの

フェイブルマンズのさわののネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

シネマシティeスタ。
めっっっっちゃ良かった、どこが良かったという話をしたいがとんでもないネタバレをしないと話せない。ネタバレをするぞ。
ラストカットがさあ、カメラアングルの水平線が上にあっても下にあっても面白い画になるが真ん中はつまらんとフォード監督に言われましたわ、のくだりのあとに去り行く背中とスタジオを捉えて、このアングル水平線真ん中にしてるじゃんのあとにテヘッとアングルを変えて面白い画で終わるそのラストカットがもおおおおお!ってなったのよスピルバーグのウインクが見えるようだよねテヘッて言ってるよねお茶目か!!!!!!!!お茶目スピルバーグか!!!!ってなったので最高でした。ラストカットが最高な映画は最高なので。映画だ!!!!って気分で席を立ってハッピーです。大変です。
そして映画を作るの楽しいぜというのに満ち満ちた数々なわけです。観た映画を自分で再現という行為!みんなやる!ちびっ子が鉄道の玩具で映画を再現するし戦争映画観たら再現するしスピルバーグは人生を映画で再現して観せてくるんですよ。銃のマズルフラッシュとか爆発とか天才の発想だ〜…!となる。発想であり工夫なんですよ。映画は芸術でありエンジニアリングである、つまりママとパパです。すごい。そして映画を見せてウケるのとその時の気持ちの合わなさ、人生はままならないというのをこれでもか!と見せてくるがそんなもんだったりするな…というのもちょっと分かったりする。お話的には映画ウケてて人生もいい感じになる、お家でウケれば家族は仲良しになるしプロムでウケれば彼女と仲良くなる、はずなんだけど、そうはならんよねえ…というの、人生…ですよ。ただ確かに映画に救われた人、母親だったりジョック?だったりはそこに居るので優しさがすごい。まあ作ったほうも映画を良くする気持ちで編集、というかそうしちゃうんですよどうしてもね…ぐちゃぐちゃにしたろうと出来ないんですよね。そのカメラと編集が助けもするし一方で暴力的でもある、見たくないものを撮ってしまうし見たくないものをカットできてしまうということをも描いててとてもよいです。すごいなこの映画。
さわの

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