パルパティーン

フェイブルマンズのパルパティーンのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.5
3月公開の映画でエブエブの次に楽しみにしていた作品である。スピルバーグの半自伝映画である。こんも映画は映画好きによる映画好きのための映画かなと思った。普段見ない人がこの映画を見るとどういった感想を持つか気になるところではある。

好きなことにのめり込める幼少期という時間が本当に素晴らしいものなんだなと感じた。自分はそれがサッカーであった。サッカーにのめり込んでいいこともあった。サッカーを通じて出会いや別れが当然あった。それが今の人生である。もし、人生をやり直すならサッカーと映画を同じ熱量で関わっていきたい。少しでも早く映画の魅力を知りたかった。

この映画の主人公はお母さんである。芸術者のお母さんはずっと家を振り回しぐちゃぐちゃにするがそれに文句を言わない父が優しすぎる。お母さんの振り回しているのは見ててイライラするがなんか憎めない。
ベニーとミッツィはお互い補完しあっている。ベニーは彼女を笑わせる。バートは話を聞くだけ。それは夫婦関係がギクシャクしていく。この映画は恋愛と結婚について教えてくれる映画でもある。

そしてなんと言ってもこの映画で満を辞してChloeの登場!彼女を映画館の画面で見れたことが嬉しい。いやーほんと美しいし演技がうまい。ディズニードラマに出ている時に知りそれから追いかけているが、ついにスクリーンで見ることができた。もっといろんな映画に出てほしい!

自分も今はこのように映画と出会い日常の一部になっている。そして今は映画がないとしんどい。映画に支えてもらっているし映画のために生きていると言っても過言ではない。自分の人生をこれからどうしていくか考えさせられた。今現状これでいいのか。好きなことをやっていく人生でいいかもしれない。せっかく取れた就職先を蹴ってまで好きなことに進む勇気が持てない。自信がない。映画業界に入るには早ければ早い方がいい。本当にどうしていくか悩む。ほんと好きなことで仕事している人や飛び込む勇気を持っている人が羨ましい。しんどいことがあるのも重々承知している。逆にどうしたらいいかわからなくなった。

この映画を見れてよかったが欲を言うのならもう少し先の彼の人生を描いて欲しかった。映画制作に熱中している彼を。それはこれから作られていくことを願っている。


2023年23本目