カツセマサヒコ

フェイブルマンズのカツセマサヒコのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

わー!とてもよかった!!(語彙)

ラストのジョンフォードのアドバイスが最高過ぎちゃって、もうそこで無茶苦茶ポイントあがりました。男の子って、こういうの好きなんでしょ?なアドバイスの仕方じゃんあれ!理想の上司像に掲げてしまいそうになるけど実際にあんな上司じゃやりづれえやつじゃん!!!

と、そのシーンだけで大興奮だったのですが、さらにそのあとの!!真のラストシーンで!!!カメラアングル!!天才か!!!大興奮でした。あの一瞬に込められたメッセージの強さと重さにやられてます。

総じて作り手の端くれとして、主人公サミーの、映画に向き合う異常な執着に共感できるところも畏怖するところもあり、同時に子を持つ親として、家庭環境や幼少期が人生に与える影響のデカさにビビったりもしました。いや、ほんと、終始胸を打たれた。よかった…。

スピルバーグの自伝的映画ということで、じゃあブルージャイアント(最高!)もフェイブルマンズも、世界トップオブトップのクリエイター/アーティストの始まりの物語であったんだよな。その共通したテーマを持つ作品を立て続けに見てしまったのでぼかぁもうダメです。才能、才能、才能。その言葉で済ませちゃいけない執着と努力と狂気。

そしてバビロンとフェイブルマンズが同時期公開ってのもまた何かの巡り合わせなのですかねえ、別視点で描かれた世界の映画の物語として(バビロンと今作はあまりに違いすぎる物語ではあるけど)、あの時代があったから今がある、というところに映画芸術の歴史の断片を垣間見ることができました。

いやー映画おもしれー!ってなれる一本、最高でした!