スピルバーグ作品の並びで劇的なファンタジーやアドベンチャーの様なワクワクを期待した人には随分物足りないかもしれない。
ただ純粋に"映画"が好きな人にはふいに心躍るシーンが訪れる作品だったと思う。
親の離婚にいじめや学生時代の恋愛、宗教も交えて日本では普通でなくとも、洋画や海外ドラマを見ていればよくみる光景で..
それでもあの家族とあの生活があって出来上がった映画達と監督自身。
『すべての出来事に意味がある』
この台詞、個人的にこの台詞の意味を1番強く感じさせられたのは最後のシーン。
正直言うと一瞬ここで終わりなのか！まだこの先が見たい..!って思っちゃったんだけど、エンドロールで思いふけってると
そうかこの物語の先の作品は現実にもう自分で観てるのか、とひとり気づいて納得して、お気に入りの作品を思い浮かべて幸せな気持ちにさせて貰った。
この自伝の人生があってあの名作達がある。
最悪な出来事があっても、後の自分に必要だった時間と思えると何気ない日々がいくらか前向きになれる。
だからこそ今までのスピルバーグ作品と変わらず観られて良かった。
