デヴィッド・リンチがジョン・フォードをやるという情報だけで観に行き、そのクリソツぶりと確かに伝わるジョン・フォードへの敬意以外は
何一つ面白いと思えなかったどうしようもない映画。
そもそもスピルバーグという男は人間ドラマが致命的にへたくそである。飛ばしまくる編集も役者をうまく撮れないカメラもいつまで経ってもドラマに適応しない。だというのにこの映画は9割方思想強めでひたっすらノイジーな家族ドラマで覆いつくされているのだ。自主製作の話？みんな苦労なく作ってるようにしか見えんのだが？？？そしてそんな有能で達観してるとしか思えない主人公が急にいじめられる描写だされても全く感情移入できないんよ。戦争映画の演技指導のシーンとか学生の面を被った老人としか思えない。
レディプレイヤ―1の時もそうだったけどスピルバーグの映画愛というのはあんまり深いとは思えない。常に恵まれた奴が競争手段として行使しているようなお手軽感が常に出ていて本当に嫌になる。劇中で宣ってるような孤独や狂気に至るにはどうにもあっさり片付けてられてるのがいかにも傲慢と言いましょうかやっぱり正気のままでつまらないのよね
間違いなく今年断トツのワースト。こんな野郎の映画なんぞ二度と見るもんか。
