さなえ

フェイブルマンズのさなえのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.5
久しぶりに自分が思うザ映画を観せてもらった感じ。
ボクとママの物語。そして最初から最後までとにかく一気貫通して純粋。
本当に自伝のような話なんだろうな。
ママをこれでもかというほど描きつつ、父については客観的な触れ方しかしていないところも、親子の関係性と距離感を感じさせました。母は同じ芸術家、父は科学者。
子役も、青年役も、とにかくみんな魅力的。
少年期から、大人になるまでに思春期として必要な、挫折も甘酸っぱさも、成功も初恋も、年相応にきちんと経験してきたんだな、という感想と共に、それが少しずつ今まで自分が観てきたスピルバーグ映画にカケラとして輝きを込めて散りばめられていたんだなと納得。
色んなシーンで、色んなスピルバーグ映画が頭をよぎりました。
監督として、ではなく人としてスティーブンスピルバーグを知りたくなる一作。
さなえ

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