503

フェイブルマンズの503のネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分用

【ストーリー】(ログライン)
幼少期にみた映画をきっかけに映画に目覚めたサムが映画を撮りながら成長していく

(1幕)
幼少期、映画を見て衝撃を受ける
→父にもらったカメラで映画を撮り始める
父の仕事が成功しアリゾナに引っ越す

(2幕)
仲間と映画を撮り続ける日々
家族とキャンプへ行く
→後日祖母が死ぬ(母方)
→父にキャンプの映画作りを頼まれる

祖母の兄が家に来る(芸術は痛みを伴う)
→映像から母が父の親友を好きなことに気づく
→母に気づいたことを打ち明ける
ーーーー
父の仕事でカリフォルニアに引っ越す
→映画をやめ、学校でいじめられる
恋人ができる
→彼女の親のカメラで卒業記念ビデオを撮影

父と母の離婚が決まる=母がアリゾナに行く

(3幕)
プロムの日
→彼女と別れ、映像を流す
→いじめられっ子と和解

1年後
大学に馴染めないサム
→手紙を送った一社から返信、憧れの監督に会う

【構成】
わかりやすく綺麗な三幕構成
仲間との映画撮影など楽しい日々が来たと思えば家族の問題に直面する

単調ではなく何度も雰囲気が変わる
その繋ぎ目も急な落差があったり
飽きることがない構成

【演出】
やっぱり神。
すごいなと思ったシーンがありすぎて思い出せない。
・初めて映画を見て衝撃を受けるサム
・車のヘッドライトで踊る母親
・息子に勘づかれた事を映像で知る母の表情
・カリフォルニアの新居に移った時の父親と母親の笑顔の対比
・映画を流した後にいじめっ子と邂逅する

もう何個もありすぎて書ききれない。
とにかく表情や所作が細やかでそれを最大限発揮する演出をしてる

【映像】
これも結局神。
フィルムのような質感に懐かしさを覚える

子供の時の映画に夢中になっていた日々は
光を使いながら幻想的な雰囲気を作り出してる

なんていうか見づらいと思ったシーンが一つもない。
それほどに状況に適切なカメラワーク。

【感想】
スピルバーグの自伝的作品。
ストーリーは主に映画と家族への愛

映画に魅了され驚くべき手法で映画を作っていく様はスティーヴンスピルバーグの根源を見ているよう。
ETやAIなど家族が題材の映画も多い中で
本作のような家庭状況が影響を与えていることも伺える。

なんといってもサムが映画を作っていくシーンが1番ワクワクする。
プロムのシーンなんてカッコ良すぎる。

人物の感情を機微に捉え演出し
最高のカメラワークで表現する。
スピルバーグがやっぱり1番好き。
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